「フルーツワニ」さく・え みろかあり

あるひ あるとき

けがをした ことり

おおきなワニに みつかった!


「もうだめ、わたし たべられちゃう」

おおきな ワニは

そっと ことりを てで

つつみこむと


のっし のっしと

あるきだした。


(きっと いえへかえって

     ゆっくり たべるつもりなんだわ)


ことりは ぶるぶる

ふるえが とまりません。

けれども いえへつくと

おおきなワニは ことりの

ケガのてあてをしてくれたのです。

ホッとしたのも つかのま

「よぉ!げんきか?」


とびらを たたいて やってきたのは

おおきなワニより

 さらにおおきな ともだちワニ‼


ことりは しょっきだなのおくに かくれて

ぶるぶる ふるえるばかり

「ん?フルーツしか たべない

     おまえんちにしちゃ めずらしく

     おいしそうな ニクの においが するぞ」


おおきな ともだちワニが いいました。


「え? そうかなぁ キミ かぜひいたって

     いってたから はなが つまってるのかもよ」


てあてを してくれた ワニが いいました。

「くんくん…いーや これは まちがいなく

    ニクのにおいだ!」


ともだちワニは

だんだん ちかづいてきます。

すると

ともだちワニの うしろから

フルーツワニが わざと つまづいて

たっぷりの ハチミツを ぶちまけました。

ともだちワニは ハチミツで

ベトベト…。

「なに するんだ!」

「ごめん ごめん キミのかぜに きくかと おもって

    クマさんから もらった ハチミツを だそうとしたら

     つまづいちゃったんだ」

フルーツワニは あやまりながら

ゴシゴシと ふきとりました。

「そうだな…カゼが わるくならないうちに

     きょうは かえって ねるとするか」


そういって ともだちワニは かえりました。

ともだちワニが いえへかえって

あとかたづけをする フルーツワニに

ことりは「たすけてくれて ありがとう」と

おれいを いいました。

そして どうして たすけてくれたのかを

ことりが きくと


フルーツワニは ワケを おしえてくれました。

ぼくはね、たまごのころ あらしで ながされたんだ


そして ことりのかあさんに 

そだてて もらったんだ


フルーツワニは やさしいめをして

いいました。

だから ことりと いっしょで

フルーツや このみしか

たべられないんだ。


ワニともだちからは

かわったヤツだと

いじめられたりもしたよ。

ちいさいころは きから よくおちて

ケガしたもんだから

しぜんに てあてのしかたは

おぼえたしね。

すっかり はなしおえた

フルーツワニ と ことりは

あらためて ともだち に なりました。

ことりが げんきになると

フルーツワニは

そらへ かえしてくれました。

それから ことりに ウワサを きいて

ケガをした どうぶつたちが


つぎつぎと やってくるように なりました。

そして いつしか どうぶつ びょういん に

なりました。


ことりの じょしゅも おてつだいです。

もし あなたが もりで ケガをしたら

いつでも いらしてくださいね。


おだいは もちろん フルーツで。


                                      おしまい

記念すべき、1冊目の絵本でした。


つたない作品、読んで下さって、ありがとうございます♪

さて、お次は、2冊目に描いた絵本です☆

下手くそですが、見て頂けたら、嬉しいです♪(*´∇`*)

むかしむかし

くいしんぼうのワニが やってきて

よなよな おつきさまを たべてった

どんどん たべて

たべるものだから

とうとう おつきさま  なくなっちゃった

るすをしていた つきうさぎ ビックリして

あわてて モチつき はじめたよ

ペッタン ペッタン

つきうさぎの おモチを たべて

おつきさまは だんだん

だんだん ふとってきて

ほうら とうとう  まんまるに

どんどん たべる ワニと

ペッタン ペッタン

モチつきの つきうさぎ

おつきさまは かけたり

みちたり おおいそがし

さあ こんやの おつきさまは

どっちかな?

はい、以上です☆

つたないお話、読んで下さり、ありがとうございました♪(*^^*)

「ボタン」  さく、え   みろかあり

あれ、

これは

なんの  ボタン?

ののちゃんは、

さがしはじめました。

そうだ

おかあさんの

ワンピースかも!

あれれ

ぜんぜん  ちがう。

じゃあ、

おとうさんの

シャツかな?

あれれ

これも  ちがう。

ピピちゃんの

おようふくの

ボタンも  ちがう。

くまたんの

ズボンの

ボタンも  ちがう。

ようちえんの

おどうぐセットの

ボタンも  ちがう。

あらあら

どうしたの?


あっ、

おかあさん!

これね、

どこの  ボタンだか

わからないの。


いっぱい

さがしたけど

わからないの。

あのね、

おかあさんの  ワンピースも

おとうさんの  シャツも

ピピちゃんの  おようふくも

くまたんの  ズボンも

おどうぐセットの  カバンも


みんな  ちがうの。

ののちゃん

なかないで。


おかあさん、

どこの  ボタンか

わかったわ。



えっ、ホント?

ほら!  ののちゃんの

ようちえんふくの  ボタン!

はい、以上が、3冊目の絵本「ボタン」でした☆

拙い作品、最後まで、読んで下さって、ありがとうございます♪(*´∇`*)

画材は、画用紙に、コピックマーカーの茶色でペン入れ、コピックで着色しました☆


ムラが酷いのが、たまに傷ですね☆

最後の後ろにボタンも、ちょっと、強引だったかなと反省しております☆

「小鬼の雨笛」   さく.え みろかあり


4冊目に描いた絵本です☆色々と失敗していますが、見て頂けたら、嬉しいです♪(*^^*)

たのしみに していた  えんそく

あめが  ふって  ちゅうしに  なっちゃった。


とっても  とっても  たのしみに  していたのに…


「あめなんて  ふらなきゃ  いいのに…

    ほんと  あめなんて、だいっきらい!!」

「ふーん、おまえ  あめきらい  なのか?」


こえがして  びっくりして  みると  

でんちゅうの  うえに 

おとこのこが  ひとり。

ケラケラ  わらって  おとこのこは  いいました。

「んじゃ  もっと  ふらしちゃろ」


てにもった  ふえを  ふくと

たちまち  どしゃぶりに!ー

「あんたが  あめ  ふらしたの?」

おんなのこが  おこって  いうと


「おうじゃ、おらは  めぐみの  あめふりこおに  じゃ、

    くさも  きも  みんな  おらの  あめを  まっとるんじゃ」


おどりながら

ふえを  ふく  こおにの  すがたが

にくらしくて…

おんなのこは  へやに  あった  ムシトリアミで

こおにを  ボコボコに  なぐると


そのてから  あまぶえを

うばって  しまいました。

「あめなんて  だいきらい!

    あめなんて  にどと  ふらなきゃ  いいんだわ!」

そういうと  おんなのこは  カギのかかる  ひきだしに

こおにの  あまぶえを  しまってしまいました。



「でてってよぉ!

     いかないと  もっと  ぶつわよ!」


こおには、  おおなきして

そらへ  かえって  いきました。ー

そして  つぎのひから  まっさおなそら

くもひとつない  ひが  つづきました。


おんなのこは  とくいまんめん。

「ほら、やっぱり

    あめなんて  ないほうが  いいんだわ」

けれども  なんにちも  あめが  ふらなかったので

だんだん  たいへんな  ことに  なってきました。


くさは  しおれ、  ダムの  みずも  すくなくなって

のみみずにも  こまりはじめました。


とおくの  たんぼは  ひからびてしまい、


このままじゃ  みんな  しんでしまうと

おとなたちが  うわさ  しています。

(わたしの  せいだ…

                    どうしよう…)


おんなのこは  はじめて

あめの  だいじさを  おもい  しりました。



つくえの  なかの

あまぶえを  そっと  てにとり、

そらにむかって  あやまりました。

「こおに!  あめふりこおに!

    わたしが  わるかったわ  ごめんなさい。


    あまぶえを  ふいて

    あめを  ふらせて  おねがい…」




すると  どこからか

キズだらけの  こおにが  あらわれました。


「ごめんなさい、  わたし  しらなかったの

    あめが  こんなに  だいじだった  なんて…」


おんなのこは  なきながら  あやまりました。

こおにが  すぅっと  あまぶえを  ふくと

そらから  やさしい  あめが  ふってきました。

なきやんでいた  カエルが  うたいはじめ、

たくさんの  ひとや  どうぶつの  よろこぶこえが

おんなのこに  きこえて  きました。

あめ、あめ、 ふれふれ

しおれた  くさきに  やまやまに



あめ、あめ、めぐれ

かわに  うみに  みずうみに…

そうして  たくさんの  あめが  ふったあと、


いままで  みたことも  ないような

おおきな  にじが  かかりました。

それから、 おんなのこは  にどと

「あめなんて  ふらなきゃ  いいのに」

なんて  いわなく  なりました。






おわり

ハイ、以上が、4冊目に描いた絵本でした☆

塗りや、キャラデザなど、色々と失敗していまして、見返すのも辛い作品ですが、読んで下さって、ありがとうございました♪(*^^*)